Vol.909

台風の影響が少なくて本当に良かった。
今回の台風が、熊本を直撃したら大変なことになっていたと思う。
かなり早い段階から注意喚起をしてきたが、これはやはりたとえ空振りに終わったとしてもできる限り備えをしておいた方が良いのだ。今回は嬉しい空振りに終わったけれど。
これはこれで結果的には良かったと思うのだ。今回あの台風は20年ほど前に熊本を襲ったあの忌まわしい台風と同じ規模の台風だった。あれは忘れもしない、私の誕生日の日のことだから9月である。少しづつ風が強まる中福岡の仕事が入っていた私は、会社のスタッフと共に福岡に向かった。高速道路で雨風がかなり強くなって、南関あたりで下ろされた。

それから下道を福岡に向かうことになるのだが、これがさらに雨風がひどくなり、怖いほどいろんなものが飛んでくる。風で様々なものが飛ばされているのだ。トタンだったり、ゴミ箱だったり、ありとあらゆるものが道路上を飛び交っていた。これは危険だと判断し、途中のガソリンスタンドに避難した。私の他にも何台か避難していたがみんな車から出ない。ガソリンスタンドの隣に二階建ての綺麗な民家があったのだが、そこを見ていたら二階の窓が風で破壊されその反対側の窓も続けて部屋の中に入った台風の風で破壊されて中の布団やらカーテンが飛んでゆく様を、車の中からずっと見ていた。あまりの惨状にもう福岡行きは断念。福岡の制作会社に電話を入れ、(多分向こうも無理だと思っていたのか)あっさりOKで風雨が収まるのを待って熊本に引き返した。数時間かけて帰り着いた熊本は、街の灯りがほとんど消えていて真っ暗だった。そんな経験があるのだ。いや本当に今回は救われた。