Vol.707

ネット上での若者のご乱交が問題になっている。従業員しか入れないここに入ったりあそこに寝そべったり。全く困ったものである。問題が報道されるたびに更に煽られたかのようにその数は増えていく。店が悪いわけではないが店が謝罪する。まあそうでもしないと一般の人達は納得しないのだろうし、店側の管理責任みたいなものが問われるのだろう。
しかし、ご乱交の若者たちは異口同音に「軽い気持ちだったとか、(つまり若者特有のその時のノリである)そんなに拡散されるとは思わなかった」とか、ネット上にあげて世間が騒ぎ始めて、改めて事の重大さに気がついたようなコメントをする。

ダメなんだよ!ネットに上げるってことは拡散してしまうということなんだよ。自由な発言の場であるはずのネットなのだから、今まで(ネットがなかった頃)よりも遥かに、一個人の意見を広く数多(あまた)に堂々と発言し、沢山の人達に見てもらえる本当に幸せなツールであるはずなのに・・・。誰にも見向きもしてもらえない発言や写真そして動画といったものが、ある程度きちんとした形で、個人が発信するよりも遥かにしっかり、より沢山の人達のもとへ確実に届けられるようになったのに・・。

 

発言の場や発表の場を持たない人たちにとっては、上のような存在であるネットが、一部の不届き者の行動によって、もしかしたら奪われてしまう自体になってしまうかもしれないのだ。一個人は自分の周りに存在する人だけでは、理解も同意も得られなかったことが、ネットに投稿することによって、様々な人の目に触れ、意を同じくしている人たちに同意してもらったり、励ましてもらったりと今までは体験できないような体験ができるはずなのに、この夢の様なツールにとどめを刺そうとしているのだ。勿論自由な世界は諸刃の剣的なものがあるが、そこはそれを利用するユーザー一人一人の暗黙の了解のもとに、これまでは成り立っていたのだ。

嫌いならば見なければいい、嫌ならば相手にしなければいい。このPTV-Rのウェブサイトだって、好きでいてくれるみなさんが支えてくださっているに他ならない。せっかく手に入れた自由な発言の場を、こんなつまらないことで失ってしまうのは、本当に惜しいのである。この魔法のツールを使う一人ひとりがそれをしっかり認識して、様々な意見を正当に交換できる場であってほしいと切に願う、今日このごろなのである。かっこ良さも履き違えれば、自分自身を葬ってしまうことになりかねないのだから・・・。